先生の個展

娘(高2)と一緒に担任の先生の個展を見に銀座の画廊に行った。
この画廊の入っているのが驚くほど古色蒼然としたビル。
古〜い感じのコンクリート壁で窓の外の狭いベランダに小さい木が
青々と伸びているのが映画の風景のような。
小さい部屋が各階にたくさん並んでいて曲がった廊下がちょっと複雑。
エレベーターが主導。2重の扉をちゃんと自分の手できちんと閉めないと
停止してしまう。
娘の担任の先生は奥様と2人で立体造形の個展。
古い木の板で作った枠の中にそれぞれ、石とか焼いた金属とかキラキラの金属片とか
ガラスとかハチとかトカゲとか。
そういう言葉での説明のしかたではあれなんだけれども、とても良い展示でした。
なんかほっとするような。ちょっと切ないような。


先生は本当に学校の生徒達のことをよく考えていてくれる。
静かにじっくり考えていてくれる。
でも学校のやりかたは先生の考えを許さないことがあり
それはとても承服しがたいことだったりする。かなりつらいと思う。
でも先生は毎日毎日静かに学校で仕事をして
かましい生徒達に穏やかにに話してくれる。
そしてちゃんと、こんなに良い作品を作ってこんなに気持ちの良い展示を
しかも夫婦そろってしっかりとやっている。
娘は10代のときに、身近にこんなに素敵な大人がいてくれて
これは本当に在り難い事だと思う。