神保町が大好きだ

息子も中学2年生だし神保町古書店見物に連れて行ってあげる
と言いながら、もごもごと息子には空のリュックサックを背負わせて出発。
このお母さんは自分が買った書籍を息子に背負わせて帰るつもりだよ。


日曜祝日休業の古書店も多いとはいえ
やっている店だってとても多くて見切れない。
久しぶりの神田神保町古書店街、10代の頃にわくわくと利用した店が健在なのも
うれしいし、新しい店で画集が充実していたり、なんてここは、良い街なんだ。
醤油で茶色く煮しめたような背表紙の群れを陶然と眺めたり
手に取った本を広げては、これ買って本当に読み通せるのか、でも買わないと
後悔しないか、でも読んだからといって本当に面白いのか、という本人自身以外には
全くどうでも良い自問自答ループに数分おきに嵌ったり、
ガラスケースの中の豪華稀少画集の中身を集中力で透視しようとしたり。
息子はそんな楽しい時間を勝手にすごす母親のそばをつかず離れず、
自分の見たい本を手にとって見たり、何冊か安い本を買ったりしながら
穏やかにつきあってくれた。
そんな良い子には、お母さん、良いお店でのコーヒー休憩に連れて行く。
先日亡くなった父親がよく言っていたラドリオは休業だったので、
古いレンガの外壁と木の床がシックな古色蒼然
アルゼンチンタンゴのかかる喫茶店。おとなだ。


大人の都合ばかりというのもあれなんで、
神保町の吉本の花月劇場にも寄った。
若手芸人たちのお笑い劇。息子が笑って鑑賞していたので良し。


ゴンゴンと鐘を鳴らしていたニコライ堂を見物。
若い僧服の人を見ると、誰がアリョーシャに似ているか考えてしまう。
その後つい神保町にてボルシチピロシキを食べる。