まぼろしの薩摩切子

六本木のサントリー美術館での薩摩切子の展覧会に
娘に連れられて寄った。
まぼろしの」とタイトルにあるとおり、高度な技術のこのガラス工芸は
江戸時代末期の薩摩でおこり、わずか10余年ですたれたという。
篤姫の嫁入り道具の雛道具とか、小さい切子できっちりと
豪華にそろたセットでこれはすごい。

良いものを見たねと、娘と会場をあとにして
飲食店に入ったところ、そこで水を入れて出されたコップが
状況から考えてせいぜい数百円のものなんだろうけれど
なんか現代のガラスってよくできていてきれいだよね、
ほらテーブルに影がこんな良い感じで映ってるし、とか
あげくに2人そろって
「このコップがガラスケースに入って展示されていたら
自分はきっとあまり違和感なく大真面目に鑑賞しちゃうよ」と
思わず語りあってしまった。