ネオテニー・ジャパン

上野の森美術館で「ネオテニー・ジャパン高橋コレクション」を見てきた。
つまりこの展示されている日本の現代美術の人気の若手の作品を
上手に選びましたっていうこれらすべてが
この高橋さんのコレクションってことです。


かねて薄々感づいていた人は多いと思う。
会田誠の「山椒魚」と「紐育空爆之図」とが同じ個人蔵ってどういうことって。
凄いコレクターというのは大作絵画も立体作品も買っている。
この人のコレクションはこれはまだ一部で、他のギャラリーで草間弥生展も
同時に開催しているという。なんで個人にそんなことができるんだろう。
名和晃平のガラス玉で囲まれたトランペットとか、
町田久美とか束芋とか、あれもこれもこの人の所有だったのかという驚き。
池田学の「興亡」という絵がとても面白い。
大きな紙にもの凄く細かくみっちり気が遠くなるっていうか
本当に果てしない執念の限界も遥に超える描き込み。


ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション

ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション

そしてこの図録。
どういうきっかけでこの作家の作品を買ったのかなど
コレクターの立場からそれぞれの作家についてコメントがあって面白い。