息子人生初カラオケ

自宅に女子生徒から電話があり
「息子君おねがいします」と言う。
息子に代わったところ、通話は一瞬で終了した。
「何だったの、一瞬の用事だったね」と息子に問うと
「うん。あさってヒマ?ってきかれて、ウンって答えたら
 そう、って言われて切られた」

息子よ、平然としているのはどういうことだ。
女子からそんな謎の電話がかかってきて
次の展開が気にならないのかキミは。


夏休みの女子からの緊張する特別なお誘いの予兆なのか。
それとも何かのお楽しみ企画の人数合わせの補欠要因にでも
ノミネートされているのか。


私があまりにも気になったので
息子にやいやい言ってその女子の家に確認の電話をさせたところ
「剣道部の男子女子でカラオケに行こうって」とのこと。

男女合わせて10人未満の剣道部。
しかし女の子がわざわざ企画してうちに電話くれてるし。
微妙に喜んでいいんじゃないかな。


しかし息子はカラオケというものをまだ未経験。
母として「曲名または歌手名などをリモコンで入力して検索する」
「時間料金の他に基本料金的な意味で飲み物代を取られるシステム」とか
薄い知識を授ける。
「今からお母さんと現場を下見に行ってくるかい?」と誘ったら
「いらん!」と毅然とした態度できっぱり即答された。

ところで、息子はテレビの歌番組も見ている様子はないし
カラオケって何か歌えるのはあるんだろうか。


「僕はフジファブリックなら歌える」と息子は余裕の構え。
キミがこっそり中古屋でフジファブリックのCDを買い集めているのは
私も気付いていたがね、キミは同行する集団内ではフジファブリック
ことは誰も知らないかもっていうリスクはまるで考えないのかね。


そして息子は男子4名女子2名のカラオケから帰還。
「ああ。うん。普通にフジファブリック歌ったし」と寡黙。
詳細は不明。