ケータイ無しの娘

娘は半年くらい前に携帯電話を解約した。
中学3年生のころは「高校生になったら携帯電話を買って」と
連日言い続けて高校1年生になると同時に使い始めたが、
その数ヵ月後には、充電切れがしょっちゅうある状態から
電源を入れるのが数日に一度になり
散らかり放題の部屋で見失う、うっかり汲み取りトイレに落とすなど
あんまりな取扱い。自分が通話したいときだけ電源を入れるから
こちらからかけてもつながることってあまりなかったし。
公衆電話や家電を使って、本人はあまり不自由を感じないままに
解約に至った。
大学の同級生達の中で携帯電話を所有していないのは自分ひとりだけとのこと。
そして先日、大学の講義のなかでディベートがあり
携帯電話の功罪についての討論をしたとのこと。
しかし「携帯電話を持たないことの良い点」は
娘は「ちょっとね。本当の事は言えなかったよ。」という。


携帯電話を解約して一番良かったのは
自分が友達に何か迷惑をかけたり、楽しく遊んだりした翌日に
「昨日はゴメンネ」とか「楽しかった、またね」とかの
気配りコミュニケーションメールについて考えなくても良くなったことで
その快適さがあれば、待ち合わせの不自由さなどはなんてことない、とのこと。
なるほど、それは友達の前では言えないわな。