アバター(飛び出すやつ)

私もついに見てきたよ。映画館で変なサングラスをかけて
3D立体映像で3時間もある映画見たのは初めてだ。
なんかね、座席でポップコーン食べながら
「あ、主人公の体がこっちにぶつかってきてポップコーンこぼれちゃうかも」
「森のフワフワした大量の綿毛みたいなやつは、こっちにも落ちてきたかな」
とかね、私はコドモか?というような勘違いをつい連発してしまう。


見終わった後で娘と互いに開口一番
「もう大変な時代になってしまったよ」と言いあった。
とにかくこの映画は多い。何でも多い。ぐったりするくらい多い。
キャラクターの造形も濃いし、上空から深い森の落下シーンは頻発。
翼竜は空中を飛び回るし、人物はやたら大勢いるし、戦闘場面も多い。
もう、特撮っていうのか、CGっていうのか、とにかく超テンコ盛り。
ストーリーは、アメリカ帝国主義っぽい軍隊が
辺境の星に地下資源を求めに行ったら、そこの現地人たちと衝突。
男性主人公はリアルなネットゲームみたいに、機械に接続されている間に
別の場所で、その星の現地人の体で暮らす。
現地の人たちは大きくて野性的でモノノケ姫なかんじの娘さんがいて、
命の讃歌でスピリチュアルな素晴らしい神々の森とか
文明軍による破壊とか反撃とか、まあ、ふむふむ、
今どき流行りのそっちな、てところだ。


いやしかし、どうなっちゃうんだい、映画って。
大資本の映画はこうやって3D超てんこ盛りの路線になるのかい。
上映前の予告でやっていた、これから公開予定のディズニー映画なんかも
みんなもう3Dなのよ。
これから映画館に来た子ども達は普通の映画を見て
「どうして映画なのに、飛び出さないのー?変なのー」とか言うに違いない。