維新派犬島公演
港からすぐの場所に精錬所がある。
100年近く前に作られた銅を精錬する工場だったが
その立派な建造物はわずかの期間で役割を終えて遺跡のようになっている。
アートプロジェクトとして、この精錬所を生かした
すごい仕掛けのある格調高い建築と
その中では三島由紀夫を題材にした常設展示。
それももちろん良いのだけれど
やはり本物の迫力風景は、近代産業遺産。
緑茂る木々の間の小道から工場跡地へ。
レンガ作りの煙突が数本立っている
工場のために発電所もあった。
発電所が緑に埋もれるように見えている。
発電所跡はすぐそばまで行ける
アンコールワットとかのジャングルの遺跡ってこんな感じ?
そして見下ろすと、大量の丸太で維新派の大きな特設舞台が組まれている
客席スタンドに上がるための木道が
遊園地のジェットコースターのレールのように伸びている
日没直前から芝居は始まる。
大勢の役者さんが詩のように歌のように声を合わせ群舞し
太平洋戦争前に日本を出て海を越えて労働し
戦争が始まり、いろいろな国と時代の思いが同時進行。
この風景の中のこの舞台で
この迫力の公演で、夢見ているみたい。
公演が終わってから、帰りの船が来るまで
またしばし屋台で飲食。オリジナルカクテル美味い。
食べ物も本当にいろいろあって飽きない。
帰りの船を劇団員の皆さんがお見送りしてくれた。
疲れているだろうに、ブンブン手を振ってくれて。
みんな高いところ上ったり、重いもの運んで組んだりするし
ケガしないように元気で頑張ってね。ありがとう。