こんな素晴らしいライブに行けた幸せ
平沢進師匠のライブが1月13日(木)・14日(金)と渋谷のAXで開催されたのです。
お題は「東京異次弦空洞」
会社は早退して2日間行ってまいりました。
もうね。本当に何もかも素晴らしい夢のようなライブでしたよ。
曲は還弦リメイクアルバムの「突弦変異」と「変弦自在」収録曲ともう1曲。
P-MODELデビューから30年、平沢進ソロから20年を凝集させるという
気絶しそうになるほどうれしい企画がいよいよフィナーレというライブ。
選ばれし演奏曲がまた、よくぞこれをという名作ばかり。
ヒラサワさんは1年ちょっと前からtwitterでの人気が
思いもかけず盛り上がっていて
だから最近初めて聞き始めた人も多いんだろうけれど。
「突弦変異」と「変弦自在」の収録曲は20年以上前の曲とか古い。
やっぱり、こう言うのもアレですが
私は古い曲のほうが圧倒的に嬉しい。
なんか10代とか20代のときに聴き込んだ歌の歌詞って
その先の自分の思考の癖の一部にまでなっているし、
その歌を伸びやかな声で平沢さんが歌うのをまた聴けた喜び。
レーザーハープとかテスラコイルとかの
マッドサイエンティストミュージシャン・ヒラサワの尋常でないかっこよさも、
今回のゲストのタイのパフォーマー2人との微笑ましさもとても良かったけれど
平沢さんが今回この選曲で歌ってくれたことが、もう最大の感動だ。
会場では1600人くらいの人たちが各年齢層に渡って集結。
2日めに私の前にいて視界の制限となっていた中年男性2人組は
毛髪の量とか体型とかも年齢相応のいかにも会社の管理職なサラリーマン風で
スタンディングライブには普通いない感じの客(それは私もだけど)
しかし始まると同時に大変良いノリ。これは間違いなく30年間の愛だね。
やっぱりライブは、多少見えづらいとかなんだとかあっても
この会場に満ちている平沢さんへの愛と
それに応えて元気にこんなライブをやってくれる平沢さんからの愛とで
幸せいっぱい。
平沢さんは「自分はマイナーだからこんなに大きな会場でライブをやるのは嫌だ」みたいなことをMCしていましたが、
「トビラ島」であの不思議な歌詞を延々とアコギでトツトツと歌っては、いきなり盛り上がる部分ををタイの阿修羅っぽい舞踊をバックに
スタンドマイクで歌い上げる師匠に心から感動した客たちは
たとえ会場に1600人ほどいたとしても絶対に世の中ではマイナーなので
全く心配ないと思います。
「金星」のアコギ、あの「はい」、「サイレン」のときの両手を高く上げる姿勢と声、GOES on GHOESTの深い安らかさ、AnotherDAYの「行く先はここ」の潔さ、その他どれもこれもあれもそれも、すべて良しこれで良し。
2日目は高校の同級生のNちゃんと会場で合流。
昨年のライブで10余年ぶりの再会だったが、今回はそれ以来の1年ぶり。
一緒にP-MODELのLPを聴いていた17歳のころから30年たっちゃったけど、
それって、なんてことないよね。
うん、ついちょっと前だったし。すぐだったよ。
いろいろあっても特にそれほど変わらないし。
とか言いながら良く飲んで食べた。
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