これが講評ってやつか

実弟が通っている写真学校の作品展があったので先日見て来た。
写真の先生が順繰りに出展作品を講評しているところだった。
写真の講評を聞くのって私は初めてだった。
私はこの数年間で何冊か写真集を買ったり、写真展を見たりはしたけれど
「おお、これはおもしろい。いいねー」とか
「これはちょうど素晴らしいタイミングじゃないか」とか
かなり好きな写真であっても、1枚について長くても20秒以内には語り終えてしまう。


しかし、写真学校の先生たるもの
生徒たちの写真1枚1枚について丁寧に語る語る。
老若男女の生徒たちが皆で実に真剣に聞いている。
その道について実にしっかり真面目に取り組んでいるのを目の当たりにした。




帰りに、原宿のラフォーレミュージアムに寄って
ヘンリー・ダーガー展を鑑賞。
これはがっつり見るよ。不思議な物語、残酷なおとぎ話。
じっくり見たけれど、他のお客さんたちも1枚あたり相当時間かけて
見ている人の割合が多かったみたい。
みんなヘンリー・ダーガーが実は大好きだったんだね。


そしてその日は表参道近辺で脱原発サウンドデモ
私がラフォーレに向かうときがちょうどデモ隊と並んで歩くようになった。
車道には分断されたデモ隊の列がプラカードなど挙げていて
歩道には若者が大勢通行していて、みんな横のデモを見ながら反応はそれぞれ。
「えーっ!原発止めろだってよー!」と、大声ですっとんきょうな驚き方をしている少女にはちょっと驚いた。
原発放射能で実際に誰も死んでいないし、石炭のほうが事故で死んでいる」と、友達に論じ始める若者とか。
若い人で「脱原発なんてあり得ない」と思う人はわりと多いのだろうか。
今のこの状況で、今までの路線どおりに原発をどんどん作ってとか
そんな強気の考えはどこから出てくるんだろうか。