「家電のように解り合えない」を見たよ

退職したら、開催中のフェスティバル東京の関連の演劇を見に行こうと思っていた。
チェルフィッチュ森山開次が組むというこの公演。
娘はチェルフィッチュを何度か見て気に入っていて今回も見てきた。
「お母さん、やっぱり見に行きなよ。開次がウネウネ踊るよ。」と
娘にわいわい言われて、私は今回初チェルフィッシュで池袋あうるすぽっと


森山開次はずっと前にテレビで幼児番組「おかあさんといっしょ」で
無言無音楽の短いソロダンスコーナーに出ていた頃
息子が小6くらいで毎日その「洗濯機」とか日替わりの謎の踊りと
ピタゴラスイッチを録画しておいてくれて
「おかあさん、今日も開次あるよ」と仕事から帰ると毎日一緒に見ていた。
ああ、息子、当時はなんて可愛かったんだ。
そんなことをさせてしまったことが高2の今「独特のお子さんですね」とか
言われてしまう原因になっているのか。

そして「家電のように解り合えない」はチェルフィッチュの2人が
「もういいです、わかりませんから」と言いたくなってしまうような
淡々とした長いセリフをほげほげとしたペースで語り続け
森山開次は素晴らしく強い謎のウネウネを淡々と存分に踊り続け
「もういいです、わかりませんから」と言いたくなってしまう勢いで、
チェルフィッチュのてちてちしたダンスも対照的に可愛くて
そして解り合えないけど一緒にいられて幸せな感じになって
なんかほのぼのした気分になった。