維新派「風景画〜東京・池袋」

今年もフェスティバルTOKYOに維新派が参加。
私は維新派を見るのはこれで3回目。


今回は野外劇ではあるが、池袋の西部デパートの屋上のようなところ。
そして維新派なのに大きな丸太の舞台装置がない。
白塗りの出演者たちが掛け声のようなセリフを組み合わせて
並び移動し列の形を変えてまた並び、マスゲームのようだ。


会場はまわりはやはりビル群で、池袋の駅の方も見えるしそのざわめきもあり。
白塗りの人たちは抽象的な単語の羅列が単調なリズムで繰り返し
観客は風に吹かれながら客席からそれを見下ろし。
都会の雑踏のすぐそばで、こっそりおこなわれる秘密の儀式のようだ。
淡々と反復。しかしこの祀りは、何に向かっての奉納なのか見えない。


ダンスグループの公演を見たと思えば「すごく斬新で面白かった」となるか。
しかし、圧倒されるような迫力の維新派の公演を期待して見に行くと
むむ、ここまでで良いのかい?とか思う。