「恋の罪」を見てきた

覚悟して見に行ったが
ひいいいーっ、園子温監督やっぱり大変だーっ。
1人で見に行って良かった。
映画の場面が主に渋谷の円山町で、見に行った映画館も渋谷だったんだけれど
見終わって映画館を出たときにはもうぐったりしていて
私はこのまま無事に何事も無くこの渋谷の街を抜け出して
今までと同じように電車に乗ってちゃんと自宅まで帰れるのかどうか
そんな心配をちょっと本気でしてしまったよ。
「言葉なんか覚えるんじゃなかった」という詩を聞いて考えてしまったら
もしも誰かに「私のところまで堕ちて来い!」と叫ばれたら
「はい!」と返事をすることなんて絶対に無いと言えるわけはない。
いや、そのくらい自分の立っている地面は薄いのかもってこと。
あれ、そんなはずはなかったんだけどどうなの。みたいな揺らぎを食らう。



昨年はあまり映画館に行かなかった。
昨年の10月に「アンチクライスト」を見に行って以来がこの「恋の罪」だ。
なんというか、あれとこれは大雑把な分類で言うと、近いな。
どうしたって絶対にR18指定以外になるまいとか
性的場面がどんどん激しくなって
逆にエロいのかどうかもうよくわからなくなってくるとか。



園子温監督の映画は「愛のむきだし」と「冷たい熱帯魚」はDVDで見たけど
やっぱりこういうのって、自宅の居間よりも
あやしい暗い路地につながる雑踏の向こうの映画館で見るものだよね。
というわけで、もうすぐ公開の「ヒミズ」を見る心の準備はできた。