読み散らかし

子どもの健康診断を考える (ちくま文庫)

子どもの健康診断を考える (ちくま文庫)

これはねえ、たくさん文句あるぞ私は。
確かに現行制度にはおかしなものが多いとは思う。
今どきの子どもの体はオカシイとか、昔の子と比べて健康状態が蝕まれているという説も、
かなり強引で納得しがたい面もある。それは私もそう思う。
しかし、山田氏のこの本での主張にも矛盾がかなり多い。
古い著書なので、時代的にこういう言い方になったのかとは思うがそれにしてもだ。
例えば、生活リズム運動は管理的で個人の自由に反しているという主張は、
大人社会の都合で子どもに夜更かしさせて睡眠時間を削る状況を肯定するのか。
養護学校へ通うことで障害児が地域から孤立して将来の社会参加が困難という主張は、
みんなが現状の普通学級に通うことが良いとは、そこまで言い切れないだろう。
他にも納得しかねる点がかなり多い。
じゃ、なんでわざわざ読んだかというと、まあ人の意見に対する反論を考えてみる練習か。


その他。

あらゆる場所に花束が… これは残念ながら私には合わなかった。

地下室の手記 (新潮文庫) 主人公が40歳ってことで読もうとしたが、進まず。
できるかな (角川文庫) 読み始めてすぐ挫けた上記ドストエフスキーと比べて
なんて読み易いんだ西原理恵子さん。しかも楽しい。