宴の翌朝

娘(15歳)は通っているところがあって、
私がそれを毎週日曜日の朝7時半頃に車で駅のそばまで送っている。
私がいつも車を停めて娘をおろしている場所は、
駅のそばの雑居ビルの前。一階は飲食店。
どうもそこは週末の夜はニューハーフショーをやっているらしい。
ちょうど日曜日の朝のその時間は
金髪のロングヘアで、肩や背中や太腿が大きく露出したミニドレスの
長身痩せ型の青年男子が、店の前で黙々と業務用のゴミを片付けている。
そこの通りには作業着姿やスーツ姿等のこれから出勤の人達、
楽しいお出かけ風の親子連れ、行楽に向かうリュックサックの熟年者、
髪もスーツもよれよれになっているホスト達等がぱらぱら歩いていて。
朝の空気は冷えていて、でもその女装青年はそんな過剰な露出のままでも
寒さを感じる元気もないのか、
うつむいて黙々とゴミを持ち運びまとめて。
私はただの知らん人だけど、人が生きていくのはやはり大変なことであるのだけれど、
キミはなんだかとても頑張っていて、通りすがりにこんなことを思うのは
大きなお世話だけれども、頑張ってなるべく幸せに暮らせるように、
心の中でちょっと応援したい。