夫が買って来ませんように

夫がこんな健康器具を欲しがって、ここ数日は
毎晩その器具の利点を私に語る。カウボーイ･リトルという物。
乗馬のようにこれにまたがって、体を揺らすらしい。
仕事帰りに東急ハンズで試乗してみたら、とても快適だったと言う。

じゃあ、週４回くらいハンズに寄って１０分くらいやってくれば良いじゃん。
そんなものきっと飽きちゃうし、ジャマだし。
と言う私に横から娘(16歳)が、
「お母さん、自分のコレはどうなのよ。これこそ場所とってるし。」
その娘の指し示したのは、私の愛するキノコ椅子。
映画「真夜中の弥次さん喜多さん」の小道具プレゼントで当たった家宝に、
なんてこと言うのかしらねこの娘は。娘の部屋こそ最大のカオスで、
きっといつか踏んづけた物で滑って重傷者が出そうな混沌部屋で、
その分際で私に意見はできないはず。それなのに、夫と娘はまた
「ヤフオクにキノコ椅子出しちゃえば」とか、性懲りもなく暴言。

じゃあ、10000歩譲ってキノコ椅子にまたがって自力で体を前後左右に揺らす許可を
夫に与えれば良いか。
いや、やっぱりそれは無理だ。長瀬君のお尻の跡(と信じている)くぼみが残っていて
こその家宝。夫のお尻の跡なんか上書きするわけにはゆかん。