孫悟空の罪
今日は実家方面に息子を連れて行ってきたこととは直接関係ないけれど、
そういう日になんか、どうでも良いことを思い出すことがある。
私が幼い頃に母親に質問をしたこと。
「孫悟空はいったい、どのような悪事をはたらいて、
厳しい罰を受けることになったのか?」
体の上に山のように大量の大きくて重い石を乗せられて
何年も長い間いましめられ続けた。たった一人で身動きもできず
何トンもの重さを押し付けられる責め苦を何年も。
そんな想像を絶する厳しい罰に至る理由が
「ひどいイタズラ者の猿だった」という記載のみでは
当時6歳ほどだった私も納得するわけにはいかなかった。
「イタズラ」って何よ。その厳罰に値するイタズラって。
で、しつこく質問した私に母が答えたのは
「例えば、皆が使っている公園の水飲み場に、ワザとウンチをしたり。」
ということだった。
私はとても素直に納得できた。
子どもの顔の高さにある、あの上向きに水が出る水飲み蛇口のところに
わざわざ上ってウンチをするなんて、
それだったら岩山につぶされる罰も当然であろう、と。
ところがそれから十余年たったころに母親にその話をしたら
全く記憶にないと言う。
なんかそんなことをまた思い出した。
やっぱり、孫悟空の「イタズラ」って
性犯罪の報道でよく使用されるあのおかしな使い方のそれだったのかね。