伝説のオカマ
- 作者: 東郷健,及川健二
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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大勢立候補していた印象がある。各人かなり不可解な主張などして。
私が子どもだった頃、選挙公報でひときわ目立つ謎めいた詩のようなものを見て、
「この東郷健という人は一体何なのか」と両親に問うたところ
「きっと病気なのだろう。あまり見ない方が良い」とかいうような指示を受けた。
やがて選挙権を得る年齢に近づいた頃、年上の友人が東郷健のファンだと言った。
選挙公報をまた見ると、雑民党の東郷健。なるほど何だかオモシロイ。
この本では東郷健の生い立ちから、結婚、ゲイ遍歴、選挙での主張、ワイセツ裁判
など一通り書かれており、伝記又は東郷健入門ガイドのよう。
彼の論旨展開は私には分りにくいものが多い。
「男が男を好きなのに性転換手術なんて」と否定的なのに、女装厚化粧とか。
「愛は自由!」と叫ぶが、パトロンの浮気にはやたら厳しいとか。
しかし、時々キラキラするほど美しい、的を得たことを言う。
身内にいたらきっと対応に困るかも、と思うが
「オカマのどこが悪い! オカマのどこが恥ずかしい!」と堂々と叫ぶ爺さん。
ちょっとカッコイイと思う。