息子がチョコを貰った

今日がバレンタインデーだったなんて、私は午後になってから気づいた。
息子(小6)も気づかなかったんじゃないかと思って
一応帰宅後にその話題をふってみた。
「そんなの学校に着いたらすぐわかったよ」といつになくきっぱり答える息子。
登校時の校門付近ですでに数件のチョコ受け渡しが行われているのを見たという。
息子にも一応「チョコをあなたにくれた人はいなかった?」ときいてみたら
答えが変だ。昨年までの「いないよ」という明瞭さが無い。
「何でそんなこときくの?」とか。肯定も否定も避けている。
何か隠そうとしているね。まさかと思ったが、全くの予想外の動きがあったね。
そのままとぼけて話を終了させようとする息子の意志は感じとれたが、
「1ヵ月後にホワイトデーというお返し行事があって、私はそれに協力するし、
 お父さんやお姉ちゃんには見せないからそのチョコを見せてくれ」
と頼んだら、見せてくれたよ。
チョコはすべて食べちゃった後だったんだけれども、そのパッケージ。
小さいオシャレな紙箱に、かわいい動物キャラクターの立体シールが
たくさん貼られていて、マジックペンで息子の名前と女の子の名前が書かれている。
箱の中には、スーパーボール位の大きさのショコラが3粒入るように区切られ、
そのショコラを取ると、区切りの底にペン書きの文字。

「す」  「き」  「(ハートマーク)」 
 
わー。わー。どうする。どうすればいいんだ?何が起こったんだ一体。
で、どなたからですの? と息子にやはり聞くが
それはごまかそうとしている様子ではなく、息子自身も特に面識がない子だという。
3つ年下の小3女児。謎は深いが、あまり考えず喜ぼう。
「クラスの女子にキモイって言われる」とか話していたけれど、
「なんかクセでつい1人で『ヨイヤーローテジンルーゲーコーミーハーイ ヤーッ』
(平沢進『白虎野の娘』より)を歌っちゃっててクラスで不気味がられるんだよ」と
ママを不安に陥れる発言をしていた息子だけれども、
奇特なマニアな方というか、マイナスな情報にとらわれず良い面を見てくださる方が
いらっしゃるということかしら。
息子はこの貴重さがまだよく理解できていないかもしれないが、
この先長くそんなことが再び起こらなかったとしても
これを大切な思い出にすれば良いじゃないか。