初対面の思い出

お姑様の葬儀では、私のあまり面識のない方からも思い出話など聞く。
義姉の友人の話では、演奏会の後の食事会で初めて同席したときに
いつのもお姑様の「もったいない星人のエネルギー」が炸裂していて
「食べ残すなんてダメ」と
店のおしぼりが入っていた薄くて幅5センチくらいのビニールの袋に
数種類の刺身その他を豪快に押し込んでバッグに入れて
とても元気だったことなど。


私が最初にお姑様と会ったのは、私がまだ夫と交際を始めた直後で
その頃に亡くなった夫のお父さんの通夜の席だった。
私は当時も髪は短くて、体型は痩せ型だった。
交際相手が来ると聞かされていたお姑様は「まあ、あなたがー」とか
わいわいと遠くから大きな声で話しながら私に近づき、そのまま
直角に私の横に立って片手を私の胸に、もう片手を私の背にあてて、
ボディーチェック風にぱんぱんと私の体を上から下にタッチ。
「まあー、本当に女の子だったのね、中性かと思っちゃったわホーホッホ」
と言ってまたわいわいと去って行って、いやあビックリしましたよ。
なんて話でちょっと盛り上がる。
その他、それぞれの人々に強い印象を残す初対面事件も他数件語り合う。