結婚大作戦

故お姑様関連の思い出の続き


夫の兄のうちの1名については、その結婚に至る経緯にはお姑様の関与がでかい。
お姑様としては、当時もうすぐ20代も終わる頃の年齢だった息子を
結婚させたいという意欲がかなり高まっていたらしい。


ちなみに故お姑様の「結婚させたい願望」は年々勢いを増して
80才代になったころには、自分が少しでも知っている男女(老人を除く)の
誰かが未婚ということを知ったならば
「あの人に誰かお相手はいないのかしら、あの娘さんはどうかしら」と
毎日毎日誰かしらの結婚の心配を語らずにはいられなくなっていた。


お姑様は当時、息子の部屋を観察したところ
息子が机に女性からの1枚の年賀状を大切そうに飾っていることに気付いた。
息子の中学校時代の同級生というところまでは分かったようだ。
そしてなんとその女性の電話番号を調べてそこのお母さんに電話で
「お宅の娘さんはまだ独身なんですか?うちの息子が年賀状いただきましたが」等と
話したという。
そのお姑様の行動力のせいだったのか、そんなことにも負けずということだったのか
義兄とその女性はめだたく結婚に至った。
お姑様は当然「私の力で結婚を実らせた」と自負していた。