雅な前世

娘(高2)が大変に珍しいことに「バトミントンがしたい」と言う。
家のすぐそばで開催中の桜祭りの出店で、
真昼間からビール飲んだばかりのお母さんだがね、
休日にはいつもほとんど動かない娘がそんな貴重な発言をしたからには
「お母さんがお相手してしんぜよう、すぐに近所の空き地へ」ということに。


もう数年間使っていないオモチャのようなバトミントン道具で
スポーツというよりは、おっとりした羽根突きのようなことをする。
私も娘もポテポテと羽根を落とし、ああ私はビール飲んだから
でも飲んで無くてもこんなもんかも、とか思う。
私と娘でほんの数分間のバトミントンをしながら
「私達って、前世はやっぱり貴族だったんじゃないかな」
「そうだね。平安時代とかの雅な動きって感じだよね」
「うん。やんごとなき、だね」
とか、のろのろと動き語って終了。