日曜美術館の姜尚中

NHKテレビの日曜美術館は時々見るんだけれど
4月から司会が姜尚中になっていることは
世の中の多くの奥様方を歓喜の涙で震わせていることであろう(当社予測)。


日曜美術館。自宅のテレビをつけるだけで、上野で行列しなくても
著名な名画が結構ねちねちと解説されながらお手軽に見れる。
あまり興味の無い作家のときはよそ見しながら鑑賞していると
各地の小規模な展覧会情報の紹介。面白そうなものも良さが自分には
全くわからないものも上品に紹介される。
で、その合間合間にカン・サンジュンが語るんですわよ。
テレビってすごいよね。


日曜日の朝から(寝てると無理だけど)
穏やかな低音で語る姜尚中が毎週見れるようになっている。
なんで美術の先生でもないのにこの人選になったんだろうか。
第1回の放送なんか曾我蕭白の、鬼になった女の画を見ながら
ぎこちない感じで「パレスチナ問題などにも通じる心の闇・・・」とか
なんか見ていて私が緊張ハラハラしてしまったがね。


しかしこんなにはしゃいだ気持ちでテレビに向かう私は
姜尚中の著作は1冊も実は読んでいない。
3年以上前にジャケ買いした本は10ページくらいで挫折したまま。
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もうねこれ、本屋で手にとって表紙見たらさ
買わずにいられなかったんだわ。
そうしたらさ「ポストコロニアル」とか「フランクフルト学派」とかさ
何ですかもうそれって食べ物の名前じゃなくってなんだっけってありさま。
まあ人には向き不向きがあるのよ。


でね、私は思うんだけれども
日曜美術館で紹介する作品に毎回感動できる客って存在しないと思うのよ。
なんか自分は特に感動まではしないんだけど特に好きってほどでもないけど
ふむふむなるほど名品とはこのようなものかくらいのときが多く、
すっごく良いものみた感があるっていうのがたまにあり、みたいな。
理解とか問われると困るが、テレビの雰囲気として上品知的素敵みたいな。
そこに姜尚中。合っているんじゃないでしょうか。