少子化なのかな

日本は少子化だから出産を増やす施策をとらないと、ていう
あたりまえの大前提みたいな話のようなんだけれども
少子化だから困ったっていう実感は今の育児世代とか子供世代には
きっとないと思う。
今後に老齢人口を少人数で支えなくてはいけないから困るって言われても
年金未納率が高い世代の人たちが、そのために産もうとは思えないだろうし。


今年の都立高校の入学試験では不合格者が20年ぶりに1万人を超えたという。
今の公立中学3年生の人数は20年前の半数以下なのに。
20年前よりも今は都立高校の募集定員がずっと少ない。
今年の入試では都立高校を第一志望にした子の3割近くは不合格。
そして来春の高校入試を受ける今の中学3年生は
年々減少していた出生数が少し上昇した年。
都内では昨年の中学3年生よりも4千人ほど多い。
都立不合格者は更に増えるにちがいない。


息子の学校でひらかれた進路説明会でも、配られた都立高と私立の学費の概算を見て
「ウチは絶対に都立に行ってもらわなきゃ困るわ。
 私立のこんな学費払えないわよ」と声に出すママ続出。
そのために塾に行かせるし、塾の月謝のためにパートに出る。

なんとしても高校は卒業させて、できればその先も進学させて
そうしないと就職難の時代だから、とママ達は考える。
まだもう1人くらい、年の離れた妹か弟を・・・なんていう話は出ないだろう。
どうも少子化で困るという実感とは遠い。