門限

息子は高校生になってから「門限」という言葉を知ったようだ。
「ねえ、ウチは門限ってないの?」と私にきく。
「じゃあ、ウチに門限作るとしたら何時にするのよ。
キミの知ってる子の門限は何時なのよ?」と私がきくと
「え〜、門限7時だから早く帰らなきゃとか言う女子がいる」と。


素晴らしい。
高校生の門限が7時ということは、おそらくその家のお母さんは
それまでに家族みんなの夕飯を美しく完成させていて
お風呂場もすっかりきれいに準備できていて
弟や妹やの宿題や翌日の準備やプリントチェックも
お母さんがきちんと見てあげていて
部屋もきれいに掃除してあって花とか活けてあったりするんじゃないか。


ウチで一番門限が必要なのはどう考えても私だよ。
「ウチは門限があるから残業できませんっ!!」って言って
お母さんが帰ってくるのが良いよな。
そんなことを話しつつ、それで、門限のある家はそれに間に合わない人は
どういうことになるのか息子にきくと
「う〜ん、家に入れてもらえないんじゃね?」と。
「何よ!お母さんが残業してやっと帰ってきたら
 キミたちだけで楽しく暮らして、お母さんを家に入れず閉め出すのかい。
もうそんな家には帰ってきてやらないよばーかばーか」と
なんか被害者意識になってしまったので
やっぱり人間、疲れると人にカラんでめんどくさいことを言うってことだね。