木版画教室に行ったよ

版画美術館では年数回、版画の講習会を開催している。
そして今回は「一日木版画教室」があった。
版画の初心者が応募し、抽選で当たれば有料で参加できる。
この時期なのでお題は「木版画で年賀状を作ってみよう」とのこと。
私は版画美術館の講習会に今回初めて応募したら
当たりましたのよ。わーい、うれしいと行ってきた。


版画美術館のアトリエに20名の善男善女の初心者が集まり
美術館スタッフや版画家の講師に教わりながら
午前と午後とで版木を彫って刷るところまでやるのよ。




彫刻刀などの道具は会場で貸してくれました。
この小さい彫刻刀が高いらしい。




いろいろな原画から各自で今日作りたいものを選ぶ。
どれが簡単かとか先生が教えてくれる。




しかし、安全に簡単な絵柄を選ぶよりは
気に入った絵柄を彫ってみたいのが人情ってやつですよ。
「それはよほど頑張らないと初心者にはちょっと」と言われたのに
私はこれに決めてしまいました。




用意された版木にラッカーうすめ液を塗り
そこにこの原画のコピーを被せて先生がバレンで力一杯こすってくれると
あらびっくり。版木に原画の反転したものが刷られた。




さっそく彫るよ。どんどん彫るよ。
黒い線のところを残すように彫るよ。
ここから先が細かくて彫るのが難しいけど頑張る。



しかし、版画をつくるのであれば、やはり多色刷りをしたいのが人情。
無謀にも4版での多色刷りを希望してみた。
先生は「やったことあるんですか?」とやや呆れぎみでしたが
「できるところまでやってみたい」と言ったら
色鉛筆で色分けを考えるように指示されました。
黒が中心で、黄色がバックで、あと赤と青を重ねたら
重なりでオレンジとか緑とかも出せると思うんだけどどうなるんだろう。



黄色の版



赤の版



青の版



まず、黄色の版から刷ってみた。うむむ心配だ。



そこに赤版と青版も重ねて刷ってみる。
色の重なりがあまりぱっとせずますます不安になる。




しかし、黒の版を重ねたらなんかまとまった。
わーい。初めての4版刷りの木版画完成。



絵の具の付け方とかバレンの使い方で版画の出来上がりが
ずいぶん変わってくる。
時間いっぱいでなんとかここまでできたから
あとはまわりの彫り残しとかをきれいにすればいいね。


一日木版画教室すごく楽しかったです。