ついにLPとの別れ

私は自宅の押入れにまだLPを持っていた。
うちのレコードプレイヤーなんてもうとっくの昔に壊れて処分されている。
もう自宅でレコードを聴くことはないんだ。
気に入ってるのはCDになったときまた買ってるし。
しかし、あの大きさのジャケットを手にとって眺めて
歌詞カードだってちゃんと大きいし
ジャケットに帯だってついてたり
そうしたらプレイヤーなんかで聴かなくたって
心で聴くことができるんだよ。うんうん。だがしかし。


中古のレコードって、今もお店で売っていて
若い人とかが、それを結構買っていくという。


私の家の押入れにこのまま閉じ込められているよりも
求めている若い人に渡ったほうが、この愛しいレコードたちは
幸せなのではないだろうか。

LPとソノシートは地元のディスクユニオンに買い取ってもらった。
みんな良いお客さんに買って大切にされますように。


お別れの前に写真を撮った



かつて見ぬ部屋にカルカドール〜


歌詞カードのこういう写真がかっこよかったね



ソリッデェヤアアア!のダンスバージョンのソノシート
千葉のライブハウスで見たときに会場で買った



アトムアトムーアトムーシベーリャー!
本当にこの「アナザーゲーム」の発売は何度も延期になって
その頃のP-MODELの放つ緊張感といえば凍りつくような極低温で。
ドキドキしながら発売を待った。怖かった。
平沢さんとこのまま一緒に凍り付こうと思った。


ジャケットの帯はこんな広告だったのか。
この頃の日仏会館のライブに町蔵が来ていた。
マイクに噛み付きながら痙攣していたような印象でやはり厳しい極寒だった。

歌詞カードはこういう写真だが、これはチェルノブイリの事故よりもずっと前。


これはソロではないが、平沢さんひとりで。
指から植物に何か照射している。


アブナイ感性イケナイ知性とか書かれて、大きなお世話だよ全く。
その真下にこのちょっとうつろな目付きの写真で、これはなんか嫌だ。

歌詞カードは顔の角度を変えて更に照射





これは私が人生で一番繰り返し聴いたアルバムだ。
そしたらこんな人になってしまった。


しかしこの帯の「チンプンカン」とかフザケた感じが非常にむかつく。
本当にこのアルバムは「南極北極強行突破ゆれるひずみ」の列車とか
「石の棺の水門を開け」のシーラカンスとか、ものすごく真面目で
真面目すぎて踊ってしまうものであり、ライブは神経ピリピリだし。

帯を見ても、ライブの回数が多いね。あちこちで次々。



歌詞カードの平沢進師匠、若いよ。


本当に今までうちに居てくれてありがとう
LPさん達ディスクユニオンで良い人に巡り会えますように。