プレゼント泣かれた

息子(11歳)へのクリスマスプレゼントは、我が家で難儀な課題になっていたわけで、
もう困ったことになっていたのよ。

年末某日に息子の小学校の担任の先生から我が家に電話があって、
夫がそれを受けた。電話の直接の用件は息子がその日に気分不良のため
保健室を利用したことの報告だったのだけれども、
12月は体育の授業内容は長距離走になっているのに、息子の参加状態がどうも・・・
ということで、先生が何か言うとすぐ泣いてしまってどうしたものかと。
その後息子に聞いてみると、毎回体育の授業で走り始めるとすぐに
足が痛い、おなかが痛い、背中が痛い、など訴えてほとんど走らずリタイア。
そしてその日は体育が始まる前から保健室に逃げていたらしい。
走るのは苦手で、夫と走る練習は時々して、それなりに少しは走れるはずなのに
学校でそこまで泣いて逃れて済まそうとしていたとは。怒る夫。

そこで、夫は息子に「ゆっくりでも良いから1000メートル最後まで走ること。
それができるまではクリスマスプレゼントのゲームソフトは無し。」と宣言。
息子は「ええー。でも、自分なりの走り方で良いんだね。」と、
クリスマスにもらうつもりでいたゲームソフトがもらえないという状況に対し、
なんだかぼんやりした反応。抗議するでもなく、自分から走ろうとするでもなく。


そしてクリスマスの日。
息子には「ゲームソフトは1000メートル走ったら、お店に買いに行こう。
クリスマスプレゼントはゲーム以外の物」と重ねて確認していたのに、
プレゼントの包みを開けたとたんに涙ぐむ息子。
「なんでゲームソフトじゃないの?僕がほしかったのはこれじゃない」って。
その話は何度もしていたじゃない。
お父さんは、走るまではクリスマスプレゼントなんか何も無し。って言ったけれど
それじゃかわいそうだから、ちょっとオモチャのプレゼントはする、
欲しいソフトは走ってからって。
息子は分かっていなかったんだ。欲しいんだからもらえると思っていたんだ。
ママがその前にサンタについて力を入れて語っていたりしたからか。
息子、そのオモチャで遊んで気を取り直して、走るんだよ。あとは君の努力だ。