JAXAの人のお話に感動した

息子の高校では、父母が教養講座的なものを開催する。
生徒や先生は特に参加せず、父母が講演を聞くなどする。

今回の講座は、とても面白いはずとの前評判があり、私も珍しく参加。
あの宇宙科学研究所JAXAの技術者が、映像を見せながらお話してくれた。
JAXAっていえば、あれだ。「はやぶさ」だ。
町田市の隣の相模原市にある。


その技術者の人は、「宇宙用電源技術」の専門の先生。
この世の中には、そんな専門分野も実際あるのだ。
だから人工衛星とかスペースシャトル
宇宙には充電のためのコンセントもないのに飛ぶ。
「宇宙の電池屋さん」と呼んでも良いとのこと。
はやぶさ」が地球に帰ってきたとき、オーストラリアに
カプセルを回収にも行った。


はやぶさ」って、東京〜大阪間なら15秒で行けちゃう
猛スピードで飛んでるんだって。
7年間休まず飛びつつ、途中でいろいろな作業をこなした。えらい。
「宇宙の電池屋さん」は、素晴らしくニコニコした
お話が楽しい先生で、「JAXAはやぶさチーム秘蔵映像」は
難しい仕事をしている姿を記録したものなのに
チームのみんなの活気とか力を合わせている感じで
なんか科学技術の仕組みが詳しくわからなくても十分面白い。


今回のはなしは「はやぶさ」だったんだけれども、
震災を通して技術者として考えていることがあるとものお話もあり。


軽トラックに乗るサイズの小さな太陽光パネルを使って
7年の本当に過酷な宇宙の旅ができて、
日本の科学技術は最高に素晴らしい。ていう状況と
「ソーラーなんか実用化がまだまだ無理で、脱原発はどうする」とか
大事故から1年近くたってもまだそんな話している状況と
日本の科学技術はどっちも本当なのか。なぜ両方の状況が同時にあるんだ。
先生に今度はそのへんを是非聞かせていただきたい。

「ヒミズ」はとても良い映画だ

水曜日レディースデー開催中とは思えないくらいに
客の入が慎ましやかなスクリーンで「ヒミズ」を見た。

ヒミズ」は園子温監督の新作映画。
私はね、「愛のむき出し」以後の園子温作品の中で
今回の映画「ヒミズ」が断然一番好き。
今までの映画って、「ヒミズ」を作るための準備だったんじゃないかとか
そんなことを思ってしまうくらい「ヒミズ」が良いと思う。
震災の後の日本で私が見るべき映画は、これだったんだと思った。


原作の漫画は全然読んでいない。映画は原作と違って、
震災後の情景になっている。


津波に全てをさらわれた瓦礫野があり、
被災コミュニティーみたいなものがあり
中学校の先生は、ちょっとピントがずれた励ましを語り
しかし、震災のずっと前からのどうしようもないクズの大人は
相変わらず酷いクズで、普通に生きることをじゃましてくる。
テレビでは放射能のことを言っているけれど
それどころではないくらいのハードな日常。


映画の最初から最期まで、緊張感が途切れることがない。
震災以外の事情による過酷な生活で
主役の若い2人、染谷くんと二階堂ふみちゃんが
水浸し泥まみれ叫び笑い叩き殴られ倒れ黙り歩き走る。
素晴らしく魅力的。


ドストエフスキーの「罪と罰」では、貧乏大学性ラスコーリニコフ
自分で借金をして、貸主を「シラミ」呼ばわりで
何故殺してはいけないかうんぬんなんだけれども。
ヒミズ」の主人公の住田くんは、もぐら=ヒミズのように、
じっと誰にもじゃまされない普通の暮らしをしたい中学生なのに
酷いクズ大人がガンガン絡んでくる。
 ロシアの民と違って、信仰とか神様とかは
住田くんや茶沢さんのところにいない。
でもこの2人の中学生は、神様はいないけど未来がある。
いややっぱり未来なんてそんなものはこの状況で有り得ないっしょ。
ところがあるんだよ。だから、「ガンバレ」とか無茶なことを
それでも大声で叫びながら、失われた町を走る。
ロシアの民がする「大地に接吻」なんて、この世界にはないけれど
ズブズブの水と泥は体を包む。


これはとても良い映画だから、みんな見ればいいのに。
でもかなりハードだから、メンタルがあまり悪くなくて
体調も落ち着いているときのほうが良いか。
でもずっとメンタルが好調な人だったら特に見る必要もないか。
公開中にもう一度見たい。

夫の新発明

こんなに寒いというのに、せっかく暖房を入れたリビングに
出入りするたびに息子は8割異常の確立で戸を締め忘れる。
更に、夫も娘も割と締め忘れる方なので
休日などは私はコタツで数分おきに「戸をちゃんと締めて」と
家族に文句を言うことを繰り返す。

しかし、夫はその問題を解決してくれた。

戸と壁を輪ゴムで繋げた装置を作ってくれた。
夫の発明「ゴムの力で自動で締まるドア」である。


これで息子はリビングの戸は締め忘れ放題でも問題なし。
私はコタツに入りっぱなし放題。

娘が感激のあまり
「うほー。お父ちゃん、ノーベル平和賞だよう〜。
 みんなが平和に暮らせるよう〜」とのたまう。

夫えらい。

今年のZOKEI展

私が見た中で一番楽しかったのがこの作品

日本の歴史上の人物とか、作家や俳優など大勢の有名人の顔。
そしてこの顔は、その人物の氏名(ひらがな表記)で描かれている。


こちらのお方のお顔。よく見ると、目とかいろいろ文字と気づく。



なんと、織田信長の顔が「おだのぶなが」の飾り文字でできている。


なかなか飾り文字を読み取るのが難しくて
ひとりひとりを誰なんだか考えながら見るのが超面白い。




王様の玉座とその作者の勇姿。
BGMの荘厳なクラシック音楽に客が笑ってしまう。

今年も小学生の図工展を見たよ

市内の小学生たちの図工作品展が毎年楽しい。
入場者の大半は小学生の家族達なんだけれども、他人が見ても面白い。


クレヨンと水彩で元気に描いたね。



綿の雲。半立体になっている。



とうもろこしは、梱包材のプチプチ。



紙袋の頭の猿さん。女児の作品かな。かわゆす。



明るい色に黒を被せてスクラッチして建物のシルエットに切り取る



クラッチを卵形から更に好きな主役を切り出す。



花火のスクラッチに、白と黒の紙を重ねて切り抜いて
人物や家とシルエットを作って貼る。楽しいね。



ステンシルとマスキングの重なりが綺麗



紙版画のザリガニと戦う。



靴の下には蟻さんの世界



にぎやかにいろいろ貼り付け



果物のネットを使った版画と、その版。



黒マジックペンで描くシルエットが良いね



うん。架空の地図を描くなら、茶色く変色した折り目ボロボロの紙だ。



厚紙を貼って化石が本物っぽい




2枚重ねて切った色違いの切り絵を左右裏返して少しずらして貼る。



運動会がんばったんだね。



木箱の中の世界。こちらは野球


針金のレールに吊るされている小さいモノレール。



箱の中の自分の個室では、雲に乗ったり、カニを抱えたり。



立体のお店屋さんは、どれもすごい力作



台紙の黒つや紙に、明るい色で霧吹きすると宇宙っぽい。



軍手でしっかりニジマスをキャッチ


まだまだ多様な技法の力作がいっぱい。
今は図工の時間は少なくなっているときくけれど
小学校の先生方は本当に毎年いろいろ教材を工夫している。
こんな図工の授業は楽しいだろうなあ。
でも教員の採用は非常に厳しいから美大生はつらいなあ。

芹が谷、雪とか氷とか




今年も芹が谷公園の噴水池がびっちり凍結した。
ちょっと氷を割ってみた。厚さは1センチくらい。


そしたら、その後は雪ですよ。




路面には積雪ないのに、草地は雪景色。





鴨は雪が降っていても池に入るんだね。



ずっと枝に残っていた柿に、何故か急に群がるムクドリ