美術

六本木の春先は

六本木で昨年も見た。今年も行ってきた。 森美術館の「六本木クロッシング」と 新国立美術館の「アーチストファイル」。 なんか昨年はもっと面白かったような印象があるんだけれど… 「六本木クロッシング」で一番印象に残ったのは ドキュメント映画のような…

浮世絵ー美人画の19世紀ー

近くの美術館で地味に浮世絵を見る。 月岡芳年もあるよ(ただし流血ものは無し)。 しかし全体に浮世絵で美人を描かれて並べられても ちょっと反応に困ってしまうんだけれども 歌川広重〜藤原実方〜 正室と側室が嫉妬しあうのに悩み、まさかの城主が出家 三…

廃体育館でデカイ物を見た

椿昇展 「GOLD / WHITE / BLACK--Complex」を浜川崎の 大きな廃体育館でやっているのを知って見てきた。 世界の終わりとか、大きなものの下で蟻のように生きることとか 互いの「普通」が違うこととか、そんないろいろを思う。廃体育館を坑道のように使ってい…

今年の卒展を見てきた

娘が高校を卒業してから1年近くたつ。 娘の1学年下の子たちの卒展が始まった。 卒業生のお母さんになったって、ここの卒展は張り切って見に行く。 会場で娘の担任だった先生や、娘の友達にも会えてうれしい。 やっぱり私はこの高校は大好きだった。 学校再…

小学校の図工は進化している

小学生の図画工作展というのは、どこの自治体でも やっているのではないかと思うんだけれども、 客はほとんど小学生の親とか祖父母なんだけれど それ以外の人が見ても面白いと思う。 私の地元の小学校の図工は、前から「これはすごい」と思うことが 多かった…

メディア芸術祭

国立新美術館で開催中の、文化庁メディア芸術祭に行ってきた。 なんかさ、今年って展示規模縮小してない? 客が体感するような展示が少なかったからそんな感じがするのか。 無料でこれだけ楽しい展示が見れて読めて触れて、っていう良さは もちろんあるんだ…

今年の卒展を見てきた

娘が高校を卒業してから1年近くたつ。 娘の1学年下の子たちの卒展が始まった。 卒業生のお母さんになったって、ここの卒展は張り切って見に行く。 会場で娘の担任だった先生や、娘の友達にも会えてうれしい。 やっぱり私はこの高校は大好きだった。 学校再…

ZOKEI展おもしろかった

先日は東京都町田市と神奈川県相模原市の境を流れる境川沿いを 自転車で南下して江ノ島までいったわけだが、 逆にそこを北上するとどこに行くか。境川沿いはほぼずっと住宅地が続く。 川面にうつる影がうきうきカップルのようで中年夫婦ですまん感じ。 町田…

ウィリアム・ケントリッジ

竹橋の東京国立近代美術館でウィリアム・ケントリッジの展覧会 「歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた…」を見た。 この展覧会「凄いぞ!」という噂は本当だ。 入り口のすぐから、実写と木炭画での巧みなアニメーション。 進んでいくと大…

内藤礼は好きな人は是非行くと良い

鎌倉の神奈川県立近代美術館で娘と観てきた展覧会は 内藤礼「すべて動物は、世界の中にちょうど水の中に水があるように存在している」これはとても素晴らしい展示だった。 しかし決して万人向けの展覧会ではない。 たとえば、蚊取り線香から立ち上る煙の筋と…

河口龍雄展

竹橋の国立近代美術館での「河口龍夫展 言葉・時間・生命」 娘が絶賛していたので、会期終了まぎわの金曜日の夜に見てきた。 本当に良い展覧会だった。 あわただしかったけれど、これは行けて良かった。 さまざまな年代の化石のフロッタージュ。 鉄の道具の…

すずしろ日記

すゞしろ日記 (単行本) 山口 晃 あの細かい描き込みが魅力で 鎧兜の武将が乗ったごついバイクなど じっくり眺め回す意気込みで 「山口晃作品集」を購入しようとして 「もうちょっと大きい版だったら買いたいけれど これじゃ細かすぎて、あ、でも、ルーペ付い…

鑑賞コメント

デキが悪い美大生のコメントしかできないと 娘がぼやいている。 たとえば美術館で、良いと思う作品を前にして 「ああ、良いね、好き」 「うん、なんかすごく良いね」とか。 もっとデキが良い美大生だったら 美術史の流れを踏まえて、これは誰の何の延長の、…

まだ開催中

町田の国際美術館では 「 版画がつくる 驚異の部屋へようこそ!展 」 「戦争と版画家―オットー・ディックスと北岡文雄―」引き続き開催中。「戦争と版画家」の方は胸の痛むような戦争によるリアルな死が描かれ 「驚異の部屋」ではファンタジックな死が描かれる…

「驚異の部屋へようこそ!展」

町田市立国際版画美術館で 「版画がつくる 驚異の部屋へようこそ!展」が始まった。 これは楽しいから近くの人は来るといいと思うよ。地味だけど。 16世紀の解剖図は、やっぱり背景がきっちり描かれて人体はポーズをとっている。 そしてダゴティの解剖図が並…

すべて腐らないものはない

町田市立国際版画美術館で銅版画の展覧会 「中林忠良 すべて腐らないものはない」が始まった。 中林忠良の銅版画は実にかっこいい。 白い紙に黒く摺る 暗い画面の中の縞の布とか 画面全体に拡がる精密に描かれた枯れ草とか。 それのどこがそんなにかっこいい…

ネオテニー・ジャパン

上野の森美術館で「ネオテニー・ジャパン高橋コレクション」を見てきた。 つまりこの展示されている日本の現代美術の人気の若手の作品を 上手に選びましたっていうこれらすべてが この高橋さんのコレクションってことです。 かねて薄々感づいていた人は多い…

日曜美術館の姜尚中

NHKテレビの日曜美術館は時々見るんだけれど 4月から司会が姜尚中になっていることは 世の中の多くの奥様方を歓喜の涙で震わせていることであろう(当社予測)。 日曜美術館。自宅のテレビをつけるだけで、上野で行列しなくても 著名な名画が結構ねちねち…

絵画鑑賞の限度容量

私の同級生だった人で、今でも個展やグループ展の案内をくれる人がいる。 今回は、なんか権威があるっぽい大きな公募展の会員になったという。 きっとすごく頑張ったんだろうと思う。長くずっと頑張っている。 用事で出かけた帰りに寄る事が出来た。 六本木…

塩田千春

娘に連れられて銀座の資生堂ギャラリー。 塩田千春さんの作品は実際に見たのは私は初めてだった。 1台の足踏み式のミシンと椅子のまわりに 床から壁から何重にもめぐらされた網のように 濃厚な蜘蛛の巣のように どうしようもなく絡んで拡がる髪のように お…

ロスコを見に川村美術館

「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」 娘が以前から行きたがっていたので、千葉県佐倉市まで見に行く。 ちょっとした日帰り旅行くらいの距離。 しかし私の実家は千葉県。母親と実弟も合流。 前日に息子にも声をかけたが「ロスコってどういう絵?」との質問に 私…

まぼろしの薩摩切子

六本木のサントリー美術館での薩摩切子の展覧会に 娘に連れられて寄った。 「まぼろしの」とタイトルにあるとおり、高度な技術のこのガラス工芸は 江戸時代末期の薩摩でおこり、わずか10余年ですたれたという。 篤姫の嫁入り道具の雛道具とか、小さい切子で…

ヤノベケンジ ジャイアント・トらやん火を噴く

凍えながら待ち続けているといきなり 3〜6回くらい連続で数秒間火を噴く。 急に来るので撮影のタイミング難しい。かっこいい!! かわいい。凶悪。トらや〜ん!! あまりにも寒いのでこのファイヤーのぬくもりも一瞬嬉しい。 ウォーキングということだったが …

ヤノベケンジ ジャイアント・トらやん

私が何故、六本木アートナイトという 深夜から未明のイベントに行ってしまったのかというと ジャイアント・トらやんが目当て。身長7,3メートルのトらやんが六本木で火を噴く。 見に行かずにはいられない。 娘よ、その同級生よ、私も混ぜてくれ。 トらやん、…

六本木アートナイト

日記の日付がずれちゃってるけれど、それはまあ実はいつものことなんだけれど 3月28日の夜はアートイベントがあった。娘と私と娘の同級生とで参加。 ヒルズの中に吊るされた大きいバルーン。この形で良いのか。 下から見上げるとこんな感じ。 そしてこれ…

アーティスト・ファイル2009

国立新美術館。面白かった。 やっぱりね、死んだ巨匠よりも 現在進行形で創作している現代作家を見るのって 楽しみだよね。 9人のアーティストの展示だったんだけれども、その中でも 特に目立っていたのが齋藤芽生。 植物図鑑のような毒々しい花の絵がたく…

ウィリアム・モリス

娘の同級生のお母さんに、卒展のついでに ウィリアム・モリスから日本の民具などまでの 「アーツandクラフト展」に誘われて一緒に見た。 看板に書かれていたウィリアム・モリスの言葉 「役にたたないもの 美しいと思わないものを 家においてはならない」これ…

卒展とか鳩とか盆栽とか

仕事は休暇をとって、娘の卒業展覧会にまた行った。 親ばか発言であれなんだけれど、 良い展覧会だと思うのよホントに。 美術系の青春の現在進行形がグアッとでかいサイズで集まった感じ。 高校でクラス全員がこの大きさでこのクオリティで制作して展示って …

メディア芸術祭

東京で開催している展覧会で 毎年毎年、確実に楽しいってわかっていて しかも入場無料の展覧会といえば みんな大好きな「メディア芸術祭」だよね。昨年は私は行きそびれちゃったけどね。 今年はさっそく行ったよ。 他の用事の後に寄ったものだから、到着時刻…

校内の衝撃作品

娘の高校では下級生の作品展が開催中。 今回は「衝撃作」と校内で話題になっている作品がある。 ひとりの女子生徒による性的な表現でエキセントリックに目立つ立体。 作品についての賛否はあるにしても 高校内の一般公開もしている展覧会でこれを出せるって…